スケボー ベアリングのおすすめと選び方【セラミックは本当に速いのか、正直に答えます】
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こんにちは。石川県でスケートショップ「LINKUP」をやっている代表のイッタです。スケート歴15年以上、LINKUPを始めて9年。
現在、自分のSHOPオリジナルでセラミックベアリングを作っていまして、半年で1000set以上をスケーターに届けてきました。
いきなりですが、こんな経験はないでしょうか。
周りのスケーターはスーッと流してるのに、自分だけプッシュの回数が多い。同じ場所から蹴り出したのに、じわじわ置いていかれる。「体重のせいかな」「蹴り方が下手なのかな」と自分を疑う。
それが、だいたいベアリングのせいです。ウィールの中で回っている、あの小さな部品。地味なくせに、滑りの「伸び」を一番左右するパーツです。
この記事では、作り手と売り手の両方の立場から、ベアリングの選び方に正直に答えます。トリックを練習している方も、サーフスケートの方も、お子さんと始めたばかりの方も、それぞれの乗り方で答えが少し違うので、タイプ別に整理しました。忖度無いように書いていこうと思いますが、自分がベアリングを販売させて頂いてる立場なのは先に言っておきますね。
⏱ 先に結論(予算別の3択)
・〜¥5,000 → BONES REDS(¥3,850)やBRONSON G2(¥4,400)。最初の1セットはここでも十分
・¥6,600 → LINKUPセラミックベアリング。ハイエンドのセラミックと乗り比べた上で「これでいい」と言い切れるLINKUPの答え
・¥16,000〜¥46,000 → BONES・BRONSON・NINJAのハイエンドセラミック。歴史とブランドの安心感まで含めて選ぶならこちら
良いベアリングに替えた日、何が起きるか
スペックの話の前に、少しだけ感覚の話をさせてください。実はこっちの方が大事だと思っているので。
良く回るベアリングに替えて最初に気づくのは、速さじゃなくて「減速しなさ」です。プッシュして、足を板に乗せて、いつもならそろそろ次を蹴るタイミング。なのにまだ「スーッ」と伸びている。いつもの道の、いつもの電柱を、蹴り足を上げたまま通り過ぎる。
プッシュの回数が減るので、同じ距離を滑っても脚が疲れない。サーフスケートなら、パンピングで作ったスピードが死なずに次のターンまで持ち越せる。ミニランプなら、加速で膝を使い切らないぶん、トリックを出すための「タメ」が残る。この「進み続ける感じ」は、一度体験すると戻れなくなります(笑)
ここから先は、その感覚をどの価格で買うか、という理屈の話です。
まず知っておきたい基礎(30秒で終わります)
スケートボードのベアリングは「608」という共通規格。どのブランドでも、どのウィールにも入ります。1台に8個使うので、8個で1セット。なので互換性で悩む必要はなくて、選ぶポイントは中身(玉の素材・研磨の質・オイル)だけになります。
ABECの数字は「速さ」ではありません
一番多い誤解がこれです。ABECは工業用の精度規格で、数字が大きい=速いという意味ではありません。ABEC9でも回らないベアリングはあるし、ABEC表記なしでも最高に回るベアリングがあります。世界の定番BONESがABEC表記をやめて「Skate Rated」という独自基準を名乗っているのは、このジャンルでは有名な話です。
実走で効くのは、精度の数字よりも玉の素材・研磨の質・中のオイル。この記事ではそこで比較します。
鉄 vs セラミック、何が違う?
鉄(スチール)ボールは安くて丈夫。BONES REDSが何十年も世界の定番であり続けているのは、価格と性能のバランスが本当に優秀だからです。
セラミックボールは鉄より軽く・硬く・摩擦に強く、回転の抵抗が小さい。上で書いた「減速しなさ」が一段深くなります。おまけに玉が錆びないので、雨上がりの路面や海沿いのスポットに強い。デメリットはシンプルに価格で、有名ブランドのセラミックは1セット¥16,500〜¥46,200します。
主要ベアリングの価格比較(2026年9月時点・正直版)
| モデル | 玉 | 税込定価 |
|---|---|---|
| BONES REDS | 鉄 | ¥3,850 |
| BRONSON G2 | 鉄 | ¥4,400 |
| NINJA 宙 SORA(国産ブランド) | 鉄 | ¥5,280 |
| BONES SUPER REDS | 鉄 | ¥6,600 |
| LINKUPセラミックベアリング | セラミック | ¥6,600 |
| BRONSON G3 | 鉄 | ¥6,820 |
| NINJA SORA CERAMIX | セラミック | ¥16,500 |
| BONES SWISS(鉄の最高峰) | 鉄 | ¥17,600 |
| BRONSON CERAMICS | セラミック | ¥18,700 |
| BONES CERAMIC SUPER REDS | セラミック | ¥19,800 |
| BONES SWISS CERAMIC | セラミック | ¥46,200 |
※2026年9月時点の国内税込定価。実売はショップやセールで前後します。
表を見て気づいた方もいると思います。有名ブランドのセラミックは¥16,500からなのに、LINKUPのセラミックは¥6,600=BONES SUPER REDS(鉄)と同じ価格。「同じ¥6,600なら鉄の名門か、セラミックか」という比較になります。
そして先に言っておくと、この表は価格順であって、性能順ではありません。「何かワケがあるんでしょ」と思うのが普通なので、次で全部書きます。
なぜLINKUPのセラミックは¥6,600なのか(種明かし)
LINKUP Ceramic Bearing 608(8個セット ¥6,600)
黒セラミックボール・最高級研磨グレード5。レビュー★4.8以上・80件超。30日間満足保証+2ヶ月不良無償交換付き。
理由は構造の話で、ベアリング工場から直接仕入れて、LINKUPだけで直接販売しているからです。海外ブランド品は「工場→ブランド→輸入代理店→問屋→ショップ」と経由するたびに価格が乗ります。LINKUPは工場と直接やり取りして自社ブランドとして作っているので、その分がまるごと抜けています。中身のグレードを下げているわけではなく、流通を短くしているだけです。

誤解しないで頂きたいのは、この仕組みを否定したいわけではない、ということです。ブランドや代理店さんが担っている役割への感謝とリスペクトは、一人のスケーターとして忘れたことがありません。あの中間のコストがあるからこそ、プロライダーがサポートされて、かっこいい映像が生まれて、それを見た子どもたちが夢を見る。自分自身、その映像に育てられてきた側の人間です。
ただその一方で、道具の値段が理由でスケートを始められない人、続けられない人がいるのも、ずっと現場で見てきた現実で。本当に良いものが「価格」を理由に届かなくて、スケートの楽しさを知る前に離れていってしまうのは、業界全体にとっても本末転倒だと思っています。
だからLINKUPは、夢を作る側は憧れのブランドたちにお任せして、「良い道具を、続けられる価格で届けられるように」という気持ちでやってます。どちらが正しいという話ではなくて、役割の違いです。
そして一番大事なことを書きます。価格が1/3だと性能も1/3だと思われがちですが、¥16,000超のハイエンドセラミック勢と実際に乗り比べた自分の実感では、伸びで負けていません。むしろ速い。だから「入門用」ではなく、LINKUPの一軍としてこの価格で販売しています。にわかには信じられない話なのは百も承知です。なので、その疑いごと受け止められるように、30日間の満足保証を付けています。
その上で、正直に書いておきたいことが3つあります。
1. 開封直後の手回しでは、まだ判断しないで頂きたいです。出荷時は保護のオイルがしっかり入っているので、手で回した第一印象は「あれ?」となることがあります。パーツの隙間を極限まで詰めた設計なので、真価が出るのは体重という「荷重」がかかった時。2〜3セッション乗り込むと馴染んで、本来の伸びが出てきます。レビューでも「2〜3回目からスムーズさが増した」という声を一番多く頂いています。
2. 「違いなんて自分にわかるのかな」と不安な方へ。その不安、すごくわかります。だから30日間の満足保証を付けました。まず2〜3セッション実際に乗ってみて、それでも伸びの違いを体感できなかったら、お届けから30日以内なら返品・全額返金します(お一人様1回・1セットまで/返送料のみご負担ください)。違いがわかるかどうかのリスクは、お客様ではなくこちらに持たせてください。
3. このベアリングはまだ完成していません。買ってくれた方の声を聞いて、入荷ロットごとにオイルや仕上げを改良し続ける「みんなで育てるベアリング」というやり方で作っています。レビューの一つひとつが次のロットの設計図です。大手の量産品には真似できない、小さいブランドだからこそのやり方だと思っています。
メタル部分に直接レーザー刻印。シールドを外して使う方でも、LINKUPのベアリングだと分かるようにしてあります。
あなたはどれを買うべきか(タイプ別の正直な答え)
始めたばかりの方
予算を抑えたいなら、BONES REDS(¥3,850)で問題ありません。最初はデッキやプロテクターにもお金がかかる時期なので。ただ、正直なことを言うと、脚力でスピードを作れない時期こそ「漕がなくてよくなる」恩恵が一番大きいです。プッシュで疲れて練習が続かない、が一番もったいないので、「自分にはまだもったいない」は逆で、最初の1年が一番違いを感じられる時期だと思っています。
ストリート・パークでトリックを練習している方
「トリック主体ならベアリングは何でもいい」と言われがちですが、半分だけ本当です。回転の良さはメイク率に直接は効きません。ただ、オーリー前にしゃがんだ時の減速が減るので、毎回同じスピード感でエントリーできて、フォームが安定します。ミニランプでは、パンピングで膝を使い切らずに済むぶん、トリックの「タメ」が残る。地味ですが、練習の質に効いてくる部分です。定番の鉄で全く問題ないですが、移動もパークもこれ一台という方にはセラミックの恩恵は大きいです。
サーフスケート・クルージングの方
一番ベアリングの差が出る乗り方です。トリック主体と違って、滑りの大半が「進んでいる時間」なので、減速のしにくさがそのまま気持ちよさに直結します。パンピングのスピードを次のターンへ持ち越したい方に、LINKUPセラミックを一番おすすめしたいのはここです。あわせてベアリングスペーサーの併用も強くおすすめします。深いターンでの回転ロスを防いでくれるので、サーフスケートでは「絶対」レベルの推奨です。
大人になって復帰した方・これから長く乗りたい方
昔と違って、体力は有限です(自分もです笑)。プッシュの回数が減る=疲れにくいは、大人のスケートライフにそのまま効きます。体力を道具で補うイメージで、セラミック(¥6,600)の価値を一番感じて頂けるのはこのタイプの方だと思います。
とにかく最高のものが欲しい方
BONES SWISS CERAMIC(¥46,200)は間違いなく本物です。予算が許すなら止めません。自分も過去にスイスセラミックを使用してきました。その上で、LINKUPのセラミックは品質をかなり近いところまで持ってこられたと自負しています。名門の歴史や、最高峰を所有する満足感まで含めて選ぶならBONES。走りの体感で選ぶなら、まず¥6,600で試して頂いてからでも遅くないと思います。合わなければ返品できるので、比較のリスクはありません。
よくある質問
Q. ベアリングの交換時期の目安は?
「プッシュの回数が増えたな」と感じたら替え時です。メンテナンスをしても異音(シャリシャリ・ゴリゴリ)や詰まり感が出てくるようなら、伸びは確実に悪くなっています。週1〜2で滑る方で、半年〜1年が目安です。
Q. 雨に濡れたらどうすればいいですか?
すぐに拭いて、できればウィールから外して乾かしてあげてください。濡れたまま放置すると鉄ボールは数日で錆びます。セラミックボールは錆びませんが、レース(外輪・内輪)は金属なので油断は禁物です。
Q. メンテナンス(注油)はどのくらい必要?
普段は何もしなくてOKです。回りが重くなったと感じた時に、シールドの隙間からスケート用オイルを1〜2滴。クレ5-56などの浸透潤滑剤は中のオイルを流してしまうので、使わないようにお願いします🙏
Q. 安いセラミックって、正直怪しくないですか?
疑って頂いて大丈夫です(笑)ネット上には、玉だけセラミックで精度が出ていないものも実際にあります。LINKUPのものは研磨グレードと工場を指定して作っていて、疑いながら買って頂いても大丈夫なように、30日満足保証と2ヶ月の不良交換を付けています。「怪しいと思いながら試せる」状態にしてありますので、実際に乗って判断して頂けたら十分です。
Q. 子ども用のスケボーにも使えますか?
使えます(608規格なら全部共通です)。むしろ、まだ脚力が弱いお子さんにこそ「漕がなくても進む」恩恵は大きいです。運営しているパークでもたくさんのキッズを見てきましたが、プッシュで疲れないことは「楽しい」が続くことに直結します。もちろん、まず定番の鉄から始めて頂いても大丈夫です。
最後に

ベアリングは、デッキみたいに人に見せて自慢できるパーツではありません。でも、滑った本人だけが分かる「あ、伸びる」が確実にあるパーツです。
今日REDSを選んだ人も、憧れのSWISS CERAMICを選んだ人も、LINKUPを選んでくれた人も、正解です。予算内で信頼できるものを選んで、浮いたお金と時間で一回でも多く滑るのが、一番の上達法なので。
迷ったら、今の板と乗り方(トリックか、サーフスケートか、クルージングか)をInstagramのDM(@itta_linkup)で送って頂ければ、一緒に考えます。他社製品で十分な場合は、正直にそうお伝えします。
30日間満足保証つき。合わなければ返品して頂いて大丈夫です。
サーフスケート本体の選び方はサーフスケートおすすめ5選と選び方、ベアリングのお手入れはメンテナンス完全ガイドにまとめてあります。